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ミニアコースティックギターとアコギの4つ違い、利点と欠点とは?

アコースティックギターの中には、ミニギターと呼ばれる、一般的なアコースティックギターに比べて、小ぶりなギターもあります。

下の写真は、テイラーというメーカーのミニギター(Baby Taylor)と一般的なアコースティックギター(ドレッドノート)になります。

ミニギターは、子供用として作られるものもありますが、大人が使うことを前提に作られているモデルも多く、実際に大人が使う目的で購入されるケースが圧倒的に多いようです。

ミニギターは、小さくて、弦の張り(テンション)も弱いことから弾きやすく、持ち運びもしやすいので、2本目のギターとしては勿論、これからギターをはじめたいという方にもおすすめのギターだと思います。

今回は、そんなミニアコースティックギターと一般的なアコースティックギター※の違いについて、また、ミニギターの利点と欠点についてご紹介してゆきたいと思います!

また、反対にミニギターと通常のアコギで変わらない点などについてもご紹介したいと思います。

※アコースティックギターとは、生の音で演奏するギター全般のことを指す。金属の弦(スチール弦)を張ったフォークギターとナイロン弦を張ったクラシックギターがある。

このページでは、主に金属の弦(スチール弦)を張ったミニギターのことについてご紹介してゆきますが、ナイロン弦を張ったクラシックギターのミニギターでも同じようなことが言えます。

1)大きさの違い

一般的なアコースティックギターとミニアコースティックギター(以下、ミニギターとも表現します)の明らかな違いは大きさです。

ミニギターは、通常のアコギよりも小さく作られています。

どの程度、小さく作られているかは、メーカーや製品によっても違っていて、1割程度小さく作られたものから、2/3程度にサイズダウンされたものなど、色々なタイプがあります。

また、ミニギターは(小さくなったことで)一般的なアコギよりも軽く、フレットの間隔も一般的なアコギと比較すると狭くなります。

フレットの間隔(↓)

こういった違いがどんな利点、または欠点につながるのか、少し見てみましょう。

利点

欠点

また、ナット幅が狭いミニギターもあり、その場合、普通のアコギに慣れている人にとっては、(ナット幅が)狭いと感じることもあるかも知れません。

アコギのナット幅。ネックが細い、太いとどうなる?

2)音の大きさ、伸び

ミニアコースティックギターは一般的なアコースティックギターに比べると、音が小さいのが特徴です。

また、ミニギターの場合は、音の大きさだけでなく、音の伸び(サスティン)も一般的なアコギに比べると、多少は落ちる(劣る)かも知れません。

利点

ただし、ミニギターといっても、それなりの音が出ますから、防音室でもない限り、夜にガンガン弾く・・というのはやめておいた方がいいかも知れません。

欠点

ただ、ミニギターの中にも、普通のアコギ並みによく鳴る(いい音が出る)ギターもありますので、そういったギターを選ぶのもよい方法かも知れません。

また、ミニギターの中でも、大きめのミニギターを選ぶという選択肢もあります。

ただ、やはり音という意味では、一般的なアコースティックギターの方が優れていると感じる人が多いかも知れません。

3)弦の張り(テンション)、弾きやすさ

3つ目の違いが、弦の張り(テンション)と弾きやすさです。

一般的なアコースティックギター(フォークギター)の場合は、弦の長さ(弦長)が650mm程度ですが、ミニギターの場合は、弦長が500mm台のモノが多いです。

利点

これは、初心者の方、これからギターをはじめたいという方には、大きな利点になるかも知れません。

欠点

そのため、こまめなチューニングが必要になってくることもあります。

また、そういったミニギターの特徴からも、やはり、ヤマハ、マーチン、テーラーなど、きちんとしたメーカーのものがおすすめです。

4)価格、品揃え

4つ目の違いが価格、品揃えになります。

これは商品によっても違ってきますが、一般的にはミニギターの方が、お値段は安くなる傾向があります。

そういう意味でも、ミニギターは2本目のギターとしても最適かも知れませんね。

また、品揃えですが、商品数はどうしても一般的なアコギの方が多いので、ミニギターの方がどうしても選択肢は少し狭くなるかも知れません。

ただ、人気の高いモデルが限られていることで、かえって、選びやすいという利点もあるかも知れません。

普通のアコギと変わらない3つのこと

ミニギターの違いについて色々見てきましたが、ここで少し一般的なアコースティックギターと変わらない点についてご紹介したいと思います。

1)弾き方

ミニギターと普通のアコギですが、弾き方に関しては変わりません。

コードの押さえ方も変わりません。

普通のアコギと一緒で、ピックで弾くことも、指で弾くこともできます。

ですので、まず、ミニギターからギターをはじめて、その後に一般的なアコースティックギターを買っても、サイズの違いなどはありますが、それほど大きな違和感なく、弾くことができるかと思います。

2)チューニングの仕方

チューニングの仕方も変わりません。
普通のアコギと同じようにチューニングします。

3)弦

ミニギターも基本的には、一般的なアコースティックギターの弦を使います。

ゲージに関してですが、スチール弦の場合は、カスタムライト、エクストラライトをすすめる店員さんもいるようです。(弦の選択については、ミニギターを購入されたお店、またはメーカーに問い合わせてみるのがベスト)

ミニギターを選ぶ時の注意点

ミニギターを購入する際、選ぶ際の注意点ですが、中にはおもちゃのようなミニギターもあります。

ただ、そういったミニギターは、安いのはいいのですが、すぐにチューニングが狂ってしまったり、音が悪かったりすることもあり、そうなると、せっかくのギターを楽しめなくなってしまうこともあります。

特にアコースティックギターは、生音を楽しむものだと思うので、サイズだけではなくて、音に関してもこだわって作っている、しっかりとしたメーカーさん(ヤマハ、マーチン、テーラーなど)がおすすめです。

個人的には、ヤマハのミニギターが弾きやすさや音、価格などを総合的に考えるとおすすめですが、予算に余裕があれば、マーチン(リトルマーチン(LXM))、それからテーラー(GS Mini、Baby Taylor)などもおすすめだと思います。

下の写真はテイラーの人気ミニギター、Baby Taylor。

また、購入する際は、できれば、店頭で試奏してみることがおすすめです。

これからギターをはじめたいという方の場合は、試奏することはできないとは思いますが、店員さんに弾いてもらって、音を聴き比べてみるのもおすすめです。

メーカーや製品によって、音も大きく変わってくることがありますので。

また、持ってみた感じも製品によって違ってくることもありますので、とりあえず持ってみる、構えてみるだけでもいいかも知れません。

ミニギターの魅力

さて、ここまでミニアコースティックギターと一般的なアコースティックギターの違いについていろいろと見てきました。

ミニギターの魅力は何といっても、手軽に弾ける・・ということでしょうか。

小さくて軽い、弦のテンションが弱く押さえやすい・・というのは、手軽に、そして、気軽にギターを弾きたい人にとっては非常に大きな魅力かなと、思います。

また、そういった利点から、空いた時間にちょっとギターを手に取る・・なんてこともミニギターがあると多くなったりします。

筆者も個人的に(通常のアコースティックギターの他に)ミニギターを所有していますが、思わず、ミニギターの方に手が伸びてしまうことも多いです。

それはやっぱり、弾きやすさや扱いやすさが大きく関係しているように思います。

そういう意味では、ミニギターは非常に魅力的なギターではないかなと、思います。

これからギターをはじめたいという方は勿論ですし、2本目のギターとしてもミニギターはおすすめです。

また、大人になってからギターをはじめたいと思った方、またはシニアの方など、ある程度の年齢になってからギターをはじめたいと思われた方にとっても、弦のテンションが弱く弾きやすい、弦を押さえやすいというのは大きな利点になるのではないかなと、思います。